マーケティング検定3級に約3週間で合格
広告代理店の端くれで勤務しているので取得推進される資格があり,そのうちの一つがこの「マーケティング検定3級」である。
www.jma2-jp.org
今回3週間でこの資格を取得できたので記録しておこうと思う。
自分の属性
どのように勉強したか
まず下記の「公式問題集」を購入した
- 第1章 マーケティングの基本概念
- 第2章 戦略的マーケティング
- 第3章 マーケティング・リサーチ
- 第4章 消費者行動
- 第5章 製品戦略
- 第6章 価格戦略
- 第7章 コミュニケーション戦略
- 第8章 チャネル戦略
- 第9章 サービス・マーケティング
の各章が 「問題」→「解説」いう構成となっており,自分は「解説」を読んでから「問題」にあたって知識を定着させようとした。
Youtubeの活用にトライ
問題集では不足するだろうと,Youtubeでマーケティングについて解説している動画がないかと検索してみたらやはり多く存在する・・・
のだが,「マーケティング」という言葉の一般的定義は非常に曖昧で,Youtuberとしての自分をアピールするという意味での「マーケティング」だったり,「Webマーケティング」という意味だったりして意中のコンテンツに辿り着きにくく,明確なキーワード,例えば”5フォース分析”や”マーケティング・ミックス”などであれば解説動画が見つかるので,それを知識補完の目的で移動中などに見ていた。
学習書を購入
問題集とYoutubeである程度学習はできるのだが,表層的なマーケティング用語の意味を覚える作業の繰り返しでどうにも腹落ちしていかない。検定には合格できるかもしれないが,これでは自分が成長したとは言えないまま終わりそうだという予感がしたので,結局,日本マーケティング協会の公式の学習書である「ベーシック・マーケティング」を購入した。
ベーシックというだけあって基礎的であるが,体系的にマーケティングの基礎を学習できそうというのと,何より公式問題集と同じ章構成なので 検定対策として効率的に思われたので購入。
これが手元に届いたのは3週間の学習のうち,残り1週間となったくらいだったのだが,結論でいうとこの学習書を早く買い,章ごとに読み通した上で公式問題集にあたるのが合格への近道であったと思われる。
問題集と学習書の食い違い
公式の学習書と,問題集のバージョンが食い違っていたのだろうが,問題集の「解説」には「詳しくは学習書のP.○~P.○に記載あり」と記述があるのに,学習書には全く違う内容が書いてある,ということが多く,ざっくりとした章構成以外はアンマッチな内容となっていてなんだかなぁと腑に落ちなかった。。。これは問題集と学習書を同じタイミングで最新版を購入すればこのような問題は起こらないだろうと思われる。
当日の試験
試験形式がCBT。
全30問で70%以上の得点で合格。自分は約85%の得点で合格できた。
- 第1章 マーケティングの基本概念
- 第2章 戦略的マーケティング
- 第3章 マーケティング・リサーチ
- 第4章 消費者行動
- 第5章 製品戦略
- 第6章 価格戦略
- 第7章 コミュニケーション戦略
- 第8章 チャネル戦略
- 第9章 サービス・マーケティング
の全ての章について満遍なく出題がなされた。
公式の学習書にも問題集にも記載の無かった内容も含まれた出題だが,これは自分の持っていた問題集が古かったせいなのかも知れない。
出題は持ち帰れるか?
CBTなので,持ち帰れない。手元に残るのは,各章でどのような得点だったか,という得点分布が書かれた通知書のプリント1枚である。
学習書はよくできている
日本マーケティング協会の公式学習書(\3,300)と問題集(\2,700)の書籍代,および受験料(\6,000)を合わせるとおよそ\12,000はしてしまうわけであるが,元が取れるかというのは受験生の環境・境遇・属性によると思う。自分の属性からいうとマーケティングに触れてこなかったので,この機会に短期間であったが体系的に基礎知識を学べたことは非常に有意義だった。とくに学習書は,検定を受けるというモチベーションもあったが,読んでいてなるほどなと思わされる含蓄な内容であった。
逆に,基礎知識を持たない者にとっては,問題集だけをやっていて,仮に検定に合格したとしてもマーケティングの基礎を学んだとは言えないと思われる。(おそらくは検定にも合格しない)
なお自分は,特に得点がよかったのは学習書をじっくり読んだ章の問題で,100%の得点ができた。
逆に序盤で学習書を抜きに問題集の解説文だけで表層をなぞった形の勉強スタイルをやっていた章は,割と低得点であった。
マーケティング検定について
この検定には2020年1月19日時点では2級,1級がなく,3級しかない。
マーケティング領域においては,AIDAからAIDMAが派生したのだ,といったような伝統的な知識は急速に陳腐化している。AIや深層学習による統計処理が導入されている最中であり,また上位等級の検定では否応なしに経済学から統計学まで広範な出題にならざるを得ないので,出題側も苦慮している,のかも知れない。
この記事はマーケティング検定3級の自分用振り返りとして書きましたが世の誰かの役に立てば幸いです。